電子負荷「簡易版」  連続使用は禁止「熱暴走」します
ジャンクPAアンプ電力増幅部を流用して電子負荷簡易版を作ってみました。
2SC2774は「Po 200W」「Ic 17A」で4個放熱器に付いているので単純に最大800W 最大電流68AまでOKのはずですが・・・
実験で13.8V 30Aの安定化電源に接続して連続20Aを流していると放熱器の温度が上昇してくると絶賛!熱暴走モードに突入~
だんだんと最大電流の30Aに近づいてきます。
放熱器にFANを取り付けて送風しても放熱器の温度が下がらないので自然空冷で連続使用できるのは13.8Vで5A 69Wくらいが限界???
電流制限回路を追加すれば暴走しませんが・・・
今回はお手軽?簡易版ですので(^^;

電子負荷「簡易版」で出来ることは?
太陽電池の最大電流とか・・・
ジャンク電源トランスの最大電流・・・
トランジスタのコレクタ・コレクタの電圧降下とか・・・
いろいろ使えます。
いずれも「間欠使用」用の電子負荷です。

メインの目的は
50Wのソーラパネルの負荷特性を測定するためジャンクで作りました(ソーラパネルの負荷特性を測定するには完全にオーバースペック...)

仕様?は

入力電圧13.8Vで約最大18A 248W ※間欠使用 回路図ではヒューズ20Aですので最悪熱暴走しても20A以上流るとヒューズが切れます(^^;
あまり大きいヒューズで使用すると保護回路が無い機器は接続した方が確実に壊れます。
あくまでも電子負荷を保護する目的のヒューズですので、要注意ですね~

トランジスタの仕様上はVCEが200Vなので30Vとか高い電圧でも可能ですが・・・
普段は...電圧が高くても30Vくらいですからヒューズ20Aにしておけば、30V×20A=600Wですから間欠使用なら
電子負荷「簡易版」は壊れないと思います。(30V 20Aの電源は持っていないので 30V 4Aまでは実験しています...)

電流検出抵抗
 MAX 18A 0.2Ω 50W×2 合成抵抗で0.1Ω 100W 最初、最大電流は30Aとしたので 30A×30A×0.1Ω=90W なので 50W×2=100W
 MAX  5A 1Ω 25W×1  5A×5A×1Ω=25W 規格上ギリギリですが・・・50Wにすればよかった...間欠使用だから大丈夫でしょう~


電流値測定は電流検出抵抗の両端電圧をテスターで測定します。
MAX 18Aの時は 0.1Ωですので 1A=0.1V 10A=1V 20A=2V
MAX 5Aの時は 1Ωですので 1A=1V

入力端子の電圧も測定できるのでテスター2台あれば入力電圧と電流が同時に測定できます。